電験三種という資格で最も多く話題にあがる内容のひとつ、「資格の取得方法」。
取得を目指す方なら一度は内容を確認するものでしょう。
ただ調べてみると、試験の流れや、手続きの仕方などの形式的な情報が多いと思います。
でも正直それだけだと、何かピンとこないですよね?
そこで実際の現場で働く僕が、聞いて、話して、そして感じたことなどから持論をお伝えしたいと思います。
下記からそれぞれの特徴を述べ、最後にどちらが良いかの結論を述べます。
今回は工業高校や大学を卒業して電験三種の認定資格を得ている方を対象として考えます。
ぜひ最後までご覧ください。
「試験」の特徴
・取得するまでに多くの労力を要する。
「取得するまでの時間は1000時間」とはよく言われる話。
とはいえ認定資格を得ている方で、学生時代しっかり勉強していた方なら、特に勉強しなくてもある程度点数はとれるとききます。
ただ大学時代なんてそこまでしっかり勉強してない方がほとんどでしょう(もちろん僕もひとのことは言えません。)。
ですから電気科卒でも大半のひとは電験三種の取得には多くの苦労を要するかと思います。
・権威性が高い。
電験が必要な職場なら大抵のひとは一時は電験を意識するものです。
その際簡単に情報を集めます。
問題が難しすぎる、問題集が分厚すぎてかつ4科目もある、過去問も分厚すぎる…。
これらの理由で大抵勉強に着手せず諦めます。
ですのでそんな試験をくぐり抜けた人間に対してリスペクトしないことはまずないでしょう。
またもちろんその環境、企業規模や業界、会社それぞれでも違うと思いますが多くは上記のような境遇かと思います。
・合格すれば即電気主任技術者になる。
新入社員であったり、その職場のことを知らなかったり。
そんな人間でも電験の免状が届けば即電気主任技術者です。
法律上は電気仕事に関してはその人間の意見を尊重しなくてはならないので、とても重要な立ち位置となります。
たまに「お前は電験を持っているクセに、ここの仕事を何も把握してないな!」などというおじ様がいらっしゃるという話をききますが、やっかみですので無視しましょう。
「認定」の特徴
・取得するまでの労力はそこまで大きくないと言われている。
「試験がダメなら認定でとれ」、よく聞くセリフです。
これからもわかるように認定は試験に比べて簡単であるというのが世間の基本的な認識です。
ただ口頭試験もあるようですので、本当に実務を知っていなければ合格できないともききます。
とはいえ実務でそこまで複雑な計算式は使いませんから、職場の方ともよく相談すればそこまでの労力は要しないと思います。
・権威性はそこまで高くない。
上記でも言ったように簡単であるという認識ですのでそこまで高くないと思います。
「あの人、電験もってるけど認定なんだよなー」などというのはたまに耳にするセリフ。
電験取得の話題になると相手が試験か認定かで少し気を使うこともあります。
多くは試験取得者ですので基本は受験遍歴を話す場面となります。
試験取得同士だと「やっぱり試験でとらないとねー」
偉い方が認定だと「認定の方が実務をわかって取得しているからすごいですよね」
会話の最後はこんな内容で締めくくります。
・何度も書類修正を求められる。
実務経験を経たのちでの試験ですので、資格取得まで少し期間がかかるのがネックです。
とはいえ試験についても何年もかかる方もいるので、その点についてはあまり変わらないと考える方もいるかもしれません。
職場によっては何度も修正を求めれらると怒られてしまうかもしれません。
その点は少し嫌かもしれませんね。
できれば「試験」での取得を勧めます
結論、僕は試験での取得をおすすめします。
仕事をする中で試験やら認定やらは関係ありませんが、この称号は一生自分につきまといます。
学歴と一緒ですね。
学歴なんて関係ないという方もいますが、プラスに働くことはあってもマイナスに働くことはほとんどありません。
邪魔になりませんし、なるべく権威性の高い経歴であった方が豊かな人生を送れると思います。
とはいえ、ひとそれぞれですのであくまで僕の持論でした。
ぜひご参考ください。
それでは。
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