半導体の研究をしている。
専門性は高いけど就職は他の仕事をしたい。
正直そこまで興味がもてなかった。
でも周囲を見渡すとみんな半導体メーカーへの就職を目指している。
なんか「半導体で世界を変えるんだ!!」と意気込んでいる人までいる。
まあ半導体ってそれくらい人を熱くさせるものではあるから。
自分は熱くならなかったが。
というか、だいぶブームは過ぎ去った気もするが…??
毎日毎日自分だけかやの外だ。
でもこの空気に惑わされたくない。
だって新卒のキャリアは今後の人生においてとても重要だから。
他の進路を考えたい。
でもせっかく理系の大学院まで出たのだからメーカーで理系就職はしたい。
でもどうやって?
学生時代の研究を活かして、半導体メーカーで研究職。
それ以外にどうやって就職すればいいのか??
どうやってガクチカを書けばいいのか??
周囲は全員研究職志望だから、何をどうすればいいのか…。
そんなあなたへ。
あなたは全然おかしいことは考えていませんよ?
僕も研究職ではない職種を志望して就職しましたし。
そもそも就活生全員が研究職になりたいとしたら企業も困りますから。
企業は研究職だけでは回りませんよ?
むしろ研究職以外を志望することで、デキるやつと思われるかもしれません。
それで僕も学生時代すごく悩んだんですよ。
「大学で座学で難しいこと勉強して、研究室で研究して、研究開発以外の職種をどうやって志望すればいいの??」
これってすごく大切なことかと思いますが、案外誰も教えてくれないのです。
そこで今回、僕が内容を考えてみようと思うのです。
僕は新卒で、そしてその後既卒でも採用試験を受けて大企業メーカーに合格しています。
それにそこで働いたキャリアもあります。
そしてしかも現在は3社目の企業にて、電気主任技術者としてエンジニアとして現役で働いています。
こんな人間がそれぞれの職種に関してのガクチカを考えたら無敵だと思いませんか?
もちろん丸パクリはまずいですが参考にしていただきたく思うのです。
それでは一つずつ書いていってみますね。
下記ご覧ください。
生産技術を志望する際のガクチカ
まず生産技術とは何かについての説明から。
一言で言えば「モノを作るための部署」です。
仕事内容としては会社によっても違います。
企業規模だったり製品にも依存するのかと。
では、いくつか例を挙げます。
・高圧又は特高圧の受電や設備の保安(電気主任技術者が絡む仕事です)
・設備保全
・製品を納期までに納めるまでのスケジュールを考える工程管理
・新規設備の導入
・効率よくモノを作るための方法を考える製造技術
・PLCなどのソフトや制御盤設計
色々ありますが、半導体の研究でしたら製造装置を使用するかと思います。
学生時代を思い出して書きます。
「一つの製造装置に関して4班の研究をこなす必要がありました。
今までは2班までしかその装置の研究に着手しなかったので、装置が空いている時、好きな時間にサンプル作製をする、というスタイルでした。
そこで効率よく研究をするため時間の振り分けを考案しました。
一つのサンプルは3時間で作製できるので9時〜21時で割り振りました。
空いた時間でサンプルの測定及び評価を行いました。
その結果、滞りなく研究を進めることができ、卒業論文も無事提出することができました。
この経験は貴社に入社しても製造ラインの人員配置においても役に立つものと考えます。」
若干技術系の話は弱いですが、これくらいでもわかりやすくていいかと思います。
人事の方が理系知識に詳しいかどうかの情報はこちらには与えてくれません。
ですのでどんな方でも伝わるような形で研究内容を伝えていきましょう。
大事な点は、研究を自分なりに工夫して考えて努力していた風景、それを相手にイメージさせることです。
面接なんて数分です。
全てを伝えることなんて不可能です。
ある程度を伝えて、あとは勝手に面接官があなたという人間をイメージできるようになればあなたは内定を得れます。
興味を持ってもらえれば、技術系の話は面接官から聞いてきますのでご安心を。
それでは次に品質保証の職種について。
下記ご覧ください。
品質保証を志望する際のガクチカ
この仕事、イメージつきづらいかもしれませんね。
正直この部署に配属された経験はないですので、他部署からみた視点や接した上での内容となるのはご了承ください。
では仕事内容です。
名前からもわかるように品質を保証する部署です。
・量産ラインで作られた製品のチェック
・欠陥の基準についての客先との交渉(どれくらいのサイズからの傷が欠陥なのかなど)
・量産品に不良が発見された場合の原因の検証
・生産技術や開発と共に品質を保った製品を作れるような生産ラインの検討をする
ガクチカです。
「作製した薄膜がはがれることがなく、かつ均等な厚みとして作ることができない問題がありました。
これは製品としての均等な品質が保てない、及び正確なデータの比較ができないので研究の品質も下がる、ということを引き起こします。
研究員で話し合いましたが、研究条件に基本的な違いはありませんでした。
ですが、サンプル作製の時間が大きく違うことに気付きました。
検討した結果、スパッタリングのあとの成膜待ちの時間が全てバラバラということがわかりました。
これについてベストな時間について検証したことにより、高品質かつ同一な厚みの膜を作ることができました。
この経験は貴社に入社しても製造ラインの人員配置においても役に立つものと考えます。」
そしてわかっていただけと思いますが、生産技術志望の時のガクチカとは全く異なった内容となっています。
僕は学生時代3年間同じ研究室にいて、そのことについてしか書いていません。
ですがその中から、面接官に対して魅せる部分を変えるだけでこうも印象がガラッと変わることがわかっていただけたと思います。
ちなみに内容はフィクションです。
それでは最後に技術営業のガクチカです。
下記ご覧ください。
技術営業を志望する際のガクチカ
これまたイメージがつきずらいかもしれません。
理系の大学をでて、せっかくだから技術系の仕事をしたいけど中にこもって仕事するのは嫌で、スーツをきて外にでたいような方が志望するのではないでしょうか?
そのイメージでだいたい合ってると思います。
では仕事内容いきましょう。
・操作方法や技術的なことを客先に指導しに訪問する
・客先から得た情報を社内に持ち帰り、今後の仕事の進め方を検討する
少ないですが…。
技術的な部分の交渉役と思ってください。
金銭的な部分も多少は関わるかと思います。
そのあたりも会社によってだと思います。
それではこちらについてガクチカ、考えていきたいと思います。
「薄膜を積層させるガラス基板を固定するアルミ板の加工について。
目的を達成するために加工担当の職員の方と折衝を繰り返しました。
元々、直径200mm程度のアルミ板に穴を加工して2つのサンプルを作製できるようにしていました。
ですが、破壊試験や保存用としてサンプルが欲しいため、10つのサンプルが作製できるようにしたいと考えました。
ですが職員さんはスパッタリングがどのように行われているかの光景を知りません。
そこで、加工する上での寸法交差を書いた図面を作製、耐熱はどれくらい必要で、強度はどれくらい必要かの説明を行いました。
スパッタリングの説明ももちろん行いました。
結果として、目的としていた1回で10つのサンプル作製を行うことができました。
この経験は、客先に製品知識がなくても目的の製品を作ることが必要な場面、でも役に立つものと考えます。」
技術営業は客先が例え進むべき道がわかっていなくても、折衝していく中でニーズを汲み取り、そして汲み取らせて形にすることが重要です。
上記のような内容でしたら、きっといい印象を与えることができると思います。
内容は以上となります。
各職種がどういうものかイメージいただけたでしょうか?
それに加えて、あなたの経験をしっかりアピールできるイメージをもてましたでしょうか?
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは。
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ここまで記事を読んでくださりありがとうございました。
きっとこれからガクチカを書くことを検討されているかと思います。
ですが実は問題がありまして…。
このブログでは僕のガクチカの話しか書いていないのです。
実際書くとなったら僕のガクチカ話だけでは勉強不足かもしれません…。
すみません。
株式会社DYM【就活ノート】では、他の方のガクチカも掲載されているのでそちらご覧ください。
ではあなたの成功をお祈りしております。
それでは。
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