「お前、そのままじゃいつまでたっても成長できねえぞ!」
こんな発言聞いたことないでしょうか?
もし直接聞いたことなくても、会社あるあるの言葉なのでみなさん知っているかと思います。
もちろん僕は知っていますし、言われたこともあります。
この発言って、年上でその会社に長く在籍している先輩が入社したばかりの若手社員に対して言っているものだと思います。
僕はこの発言を受けながらいつも「この人は何を言っているんだろうか?馬鹿なのw?」と少し引いた目で見ていました。
一見、先輩が後輩に対して成長を促すため喝を入れている様に見えるこのシチュエーション。
本当にそうなのでしょうか?
考えてみましたので、下記ご覧ください。
Contents
会社にとっての成長は「会社の歯車として磨きがかかること」を言います
会社が社畜に対して求めること。
ただ命と時間を削って、会社に誠心誠意尽くして欲しいのです。
そして先に入社した人間を、そして経営者を尊敬して欲しいのです。
敬ってペコペコして欲しいのです。
そして利益を創出して欲しいのです。
利益を産むために必要だから、社畜に対して成長しろと言っているわけです。
別に社畜のためを思って言っているわけではないのです。
では利益を産むための成長とは何か?
僕が一番に思いつくのは歯車として仕事に慣れることだと思います。
僕も昔これを言われた経験者なのでわかるのです。
そして逆に「成長したね。成長している。」と褒められたこともあるのです。
この時の境遇について少しお話しします。
開発職時代、客先からまとまった数の試作品の受注を得ました。
それを決まった納期で客先に納める必要がありますよね。
そこでスケジュールを組みました。
そのスケジュールを伝えた際、「成長したね。成長している。」と言われたわけです。
そんな過密日程でなかったし、難しい調整もなかったのですが…。
今まで書類を作ったり、論文を解読したり、成長していると実感できる境遇というのは多くありました。
それでもその時は特段何か言われるわけではありませんでした。
この時僕は社畜として、歯車として、利益を創出する動きを覚えた時に「成長している」と社内の人間から認められるのだと感じました。
(書類や論文の仕事はクオリティが低すぎて、スケジュールを組むという普通のことができて先輩が喜んだだけ…。そんな可能性もなきにしもあらずですが。今回はそれはないという方向でお願い致します。)
僕としては、正直スケジュール管理なんてできてもできなくもどっちでも良いです。
できなければ他の自分のいいところを伸ばしたいと思う派なのです。
まとめます。
「そのままじゃ成長できねえぞ」=「そのままじゃこの会社の社畜として立派な歯車になれねえぞ」
ということだと思います。
以上の様にこの言葉の意味について考えてみました。
では次にこの言葉を言っている時の先輩の心情について考えてみたいと思います。
下記ご覧ください。
この発言は真意はマウントをとりたいだけで、あなたのことなんて考えていない
マウントです。
本当に、会社に入るとよくある出来事です。
くだらないなあ、仲良くしてよ、と感じます。
「そのままじゃ成長できねえぞ」=「そのままじゃこの会社の社畜として立派な歯車になれねえぞ」
とは言いましたが、ストレートに言葉の意味はこんなものであって、心の奥底では違うことを考えているかと思います。
「俺は立派な歯車様だぞ!黙って俺の言うことだけ聞いてればいいんだ!出しゃばるんじゃねえ!」
全員が全員こうではないし、毎回こう言うことを考えているわけではないでしょうが、だいたいはこう考えていることでしょう。
まあこうやってマウント取り合うのが社会であり、会社であるという考えもあるかもしれませんがね…。
僕は嫌いですね。
お互いいいことないですよ。
疲れるだけだし、それこそ会社の利益創出を邪魔しています。
こう言う人は一歩会社を出てしまえば本当にただの人なのですがね。
その会社の本当にニッチなことを担当していて。
万が一転職、なんてなったら慌てふためいて何もできないことでしょう。
本当にこうはなりたくないです。
(僕が昔勤めていた会社の先輩も「転職なんて考えたこともないよ…」と言ってましたね。ドン引きでしたね。)
だから思うのです。
この様な口だけでなく本当にどこに行っても通用する、そんなスキルが得られる様に成長したいと。
そしてそれを伸ばすことが本当の成長だと。
下記ご覧ください。
本当の成長って、「電気主任技術者の様な社会のどこでも通用するスキルを身につけ、知識と経験を積んでいくこと」なのではないかと思います
自家用電気工作物。
それは日本中にあります。
それらが独自の社内技術で改造されて仕様が変わることなんてありません。
電力会社から決められたエネルギーが供給され、メーカーが規格に合わせて製造したモーターや自家発電設備を仕様に合わせてユーザーが利用します。
ということは自家用電気工作物への業務対応は日本中どの会社も一緒なのです。
もちろん電気制御が異なったり、設備特有の癖があったりと、新しい業務に携わった場合、すぐに対応できるということはまずないでしょう。
こんなことを言ったら憤慨する電気主任技術者もいることでしょう。
ですが、他の職種からみてどう考えても転職などした際の対応しやすさは異なってきます。
例を挙げます。
実体験よりメーカーでの製品開発職から。
会社組織が異なると常識も変わってきます。
1社目では、製品ごとの担当で、関わる人間も部署内の数人のみ。
2社目では、仕事内容で担当が決まっており、関わる人間は営業はもちろんのこと、生産技術や製造技術、調達や生産管理などなど。
一緒に仕事をしている人間の顔はおろか、名前すら記憶に残すのは困難でした。
といいますか部署でさえ記憶が…。
この書類の承認をとるために、この内容をあの部署に確認を取らないといけない。
それは時間がかかるから書類を作る前に確認しておかないと仕事が進まない…。
2社目ではそんなことが多々ありました。
心の底から「いや、そんなの最初からできるわけねえし、そんなこと覚えても辞めたらなんの意味もねえじゃん!?」
と感じましたね。
1社目での知識や経験が役にたたない…。
よって2社目での仕事に慣れるのは困難を極めました。
今考えるとこの「慣れる」というのも成長には繋がりませんよね…。
退職して正解でした。
話を戻します。
開発職というのは製品を確実に形にするための仕事。
社内の折衝は重要な仕事となってくるわけです。
何かのニュアンスで部品の納期が間違って伝わったり、寸法が違っていたり(昨日言った10mmの寸法は外寸ではなくて内寸だよー泣)ということがもし起きたらとんでもないことですからね。
これら実際起こり得てもそこまで不思議ではございません。
それでも限られた時間で効率よく書類を作ったり、他の人間を動かして仕事を進めていく。
よって組織の仕組みをよく知っておく、把握しておくというのは仕事の出来に直結してきます。
組織の知識(開発)=モーターや自家用発電の規格の基礎知識(電気主任技術者)
と、これくらい重要です。
ということはです。
もうお分かり頂けたと思います。
開発職では転職してしまうと毎度毎度、組織の知識は新しく身につける必要があります。
一番重要なその知識をです。
できなくはないですが相当な労力です。
ですがそれに対して電気主任技術者の業務。
自家用電気工作物の根本的な仕様や規格が変わることはありません。
ですので早期に業務にキャッチアップできる、言い換えれば電気主任技術者の業務は汎用性が高く、どこに行っても通用するスキルであるということです。
以上、僕の開発職での経験も交えてお話させて頂きました。
成長するためにはまず電験三種を取得し、知識と経験を積んでいくことをおすすめ致します。
それでは。
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