学歴。
代表的なコンプレックスとして存在する項目の中の一つになっています。
今回は高卒か大卒(大学院)か?
どちらがより良いのかという点について考えていきます。
まず一つお伝えしたいのが業界によって有利な学歴が違うということです。
例をあげます。
大工になりたい大卒。
そもそも高学歴なんて使いづらいですし、中卒で職についている人が多い中で大卒欲しいですかね?
だいぶ歳を召してからのスタートです。
絶対若い方がいいです。
それに反して大手商社など。
広範囲な知識が必要です。
取り扱う製品のことやお金のこと、全世界の情勢などとにかく高等教育を受けてきた人間が必要。
よって大卒、高学歴なエリートが必要です。
高卒の必要性は低いかと。
これら2つの例。
あくまで僕の偏見から考えたものです。
人生それぞれですので、大卒で大工を目指していいですし、中卒で商社を目指してもいいと思います。
ただ多くは上記に書いた内容のパターンが考えられると思います。
今回はメーカーや設備管理などの理系の職業に限ってで僕の経験談も用いて考えていきたいと思います。
その前にそもそも高卒と大卒で何が異なってくるのか、一般的な観点から考えていきたいと思います。
一般的とは何かといいますと「職種」の話です。
では説明していきます。
Contents
学歴で職種が決まって給料が異なる!? 知らないと人生設計はできません
まず職種とは何か、という話です。
多くは「総合職」と「一般職」というものがあります。
会社によってはエリア総合職、技術系総合職、現業職、技術職などさまざまな名前のものがあります。
細かい部分は割愛しますが基本的な両職種の特徴を下記に記載します。
総合職の一般的な特徴について
幹部候補。
将来的にはマネジメントの能力を高め社内を取りまとめる仕事ぶりを期待されている。
高いレベル環境で仕事をすることができる。
一般職と比較して給料が高い傾向がある。
責任は重く、転勤がある。
基本的に大卒以上が新卒で入社すると就く職種。
一般職の一般的な特徴について
取りまとめというよりは1つの仕事を確実に行うことを期待されたスペシャリスト型。
受けた指示を確実に行うことを求められる。
総合職と比較すると技術レベルが低いことがおおい。
給料は安い傾向。
転勤は基本的にない。
基本的に高卒以下が入社すると就く職種。
会社にもよるが適性をみて総合職に変更になる可能性がある。
上記の特徴を踏まえて学歴を選択する必要もある
もちろん学歴というものは仕事を見据えてのみ考えるものではありません。
ですがこの2つの職種を選択する上でとても重要であることはいうまでもありません。
会社員人生のスタート地点が違うというのは大きいものです。
一応大学を出ておく、というのも一つの手ですが大学の学費はそこまで安いものでもありません。
社会人になりしっかり元をとることができるのか。
大学にいくのは高い給料をもらうため、という考えが全てではないことはもちろんわかっていますが、やっぱり元はとりたいですよね…。
難しいところです。
それでは学歴による社会に出てからの影響について、実体験から意見を述べたいと思います。
実体験を中心に。
下記ご覧ください。
製品開発系業務について
製品開発は2社で経験しています。
では学歴に関して感じた点、下記に記載していきます。
1社目での経験 高卒は奴隷!? 高卒だと一生底辺であるというように洗脳されました
1社目はとても学歴差別が強い会社でした。
研究、開発の業務で高卒の意見なんて聞く場面はありませんでした。
開発業務方針は、大卒総合職のみが参加する会議で決定されます。
試作する中で作りやすくするための会話を多少高卒の人と話しますが…。
ほぼ大卒が決定しますね。
それと大卒が高卒に試作依頼をする際、無理くりにでも依頼することも多数。
実際に試作するのは高卒の仕事。
あと派遣のおっちゃん。
苦しんでましたね。
もちろん高卒は一般職、大卒は総合職という牙城が崩れることはほぼありませんでした。
よほど優秀な人でしたら課長くらいまでなることもありましたが、本当に珍しいです。
細かい1コマではありますが学歴に関して体感した場面を列挙します。
・係長(高卒)から「俺は学がねえからなあ…。せいぜい係長止まりだよ泣」
・高卒が一般職から総合職になるなんて話がない。話題にもあがらない。
・部長(大卒)から「開発の試作、係長(高卒)と同じようにやってたら困る。お前は大卒だからな。」
・「君は大学院卒なんだからね!」←これ多かったです。
・「隣の課の課長はもう出世しないと思うんだよ。だってあの人、高卒みたいだからさ。」
・高卒、大卒の話ではありませんが、どこの大学を出たか、大卒か院卒かもよく話題になってました。
・部長から「お前大学院出てて短パンなんて履いてるんじゃねえ!」と言われましたが、部長の隣には高卒一般職の短パンのおっちゃんがいました…。高卒なんて眼中にないのか…。
この会社で開発をするなら確実に大卒となるべきと考えます。
惨めな気分になりますし、出世はおろか総合職にさえなれません。
2社目での経験 学歴なんて一切関係なし むしろ高卒の方が優秀な人は多かったです
課(20〜30人くらい)の半分以上は高卒の総合職でした。
優秀な人はどんどん出世する社風でしたので。
もともと派遣会社から派遣されていたけども、優秀で社員になった、という人も多かったです(職業差別がないところもよかったと思います。)。高卒、大卒問わず。
ちなみに開発事業部長(普通の部長ではなくて開発で一番偉い人)も地方子会社の現場出身でした。
学歴の話がでることもありましたが、高卒の人が特にコンプレックスに感じている風でもなく(若干、格好悪いという意識はあるようでしたが)こちらとしてもそこまで気まずくなる雰囲気でもありませんでした。
偶然かもしれませんがむしろ高卒の方の方が優秀な方は多かったです。
勤めて長い方はみんな総合職になっていました。
この会社で開発をするなら高卒でも大卒でもどちらでも良いと考えます。
この会社は年商数兆円の大企業でした。
なので社内開発システムが良く行き届いており、高等教育の知識は必要ありません。
あまり大学の費用をはらう必要はないかもしれませんね。
設備関連業務について
1社目での経験 開発と同じく高卒は奴隷です
差別は強いです。
業務内容が完全に異なります。
方針はもちろん大卒総合職が決めます。
何か工事などする時は大卒が指示を出し、高卒が手を動かします。
大卒にはデスクがあり、高卒はロッカーのみで休憩は談話室でみんなと一緒。
高卒は一人でゆっくりする空間も与えられないわけです。
衝撃的だったのは雪かきの際、高卒が現場で一生懸命にやっているのに対し、大卒はデスクでコーヒーを飲みながら仕事しているのです。
流石に引いたのを覚えています…。
この1社目に関しては絶対的に大卒で入社すべきですね。
3社目での経験 学歴一切関係なし 学歴優秀な人間は多少言われるが並々程度
こちらでは前提が若干崩れます。
大卒、高卒関係なく全員一般職入社でした。
そんなこともあり、特に学歴による有意差は感じません。
若干職級や昇給しやすさなどは異なりますが。
特に学歴の必要性は感じませんね。
まとめ 学歴の必要性
僕が経験した3社をまとめます。
1社目→絶対大学に行くべき!!
2社目→高等知識使わないし、それなりに高卒でも総合職になれるしそこまで大学行くなしかと。
3社目→大卒でも一般職だから大卒なんてほとんど意味ないです。
結論。
エンジニアに学歴は不要です。
1社目では絶対大学に行くべきとしてますが、そもそもこんな劣悪な差別をしているような会社でしたら即刻転職すべきです。
2社目なんてとても大きな会社でしたが、学歴がなくてもみなさん立派に働いていました。
このような会社を目指して転職すべきです。
エンジニアのような仕事でしたら大学で講義を受けるよりも自ら学び、現場で経験を積んだ方が成長できるんですよね…。
講義を受けたければ今の時代、ネット環境あればいくらでも学べます。
もし電気でしたら資格として電気主任技術者もあります。
他の専攻でしたら技術士の資格もあります。
これらを目指すことでとても成長できると思います。
以上となります。
ご参考になれば幸いです。
それでは。
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